配管とは?
配管という言葉は、様々な用いられ方をする用語であり、場面に応じて大きく2通りの意味で用いられています。①管そのもの(配管材料そのもの)を指す配管材料の場合と、②配管工事そのものを指す場合があります。
①配管材料
配管材料とは、菅(パイプ)のことを言い、液体・気体・粉体・粒体の輸送や、電線を外周の環境から保護するために用います。
②配管工事
配管工事とは、管を切断・加工し、装置や設備に取り付ける作業を言います。
一般的に多いのは、①のように管そのものを指す、配管という表現であり、その中には管(パイプやホース)・管継手・バルブ・計器などで構成される構造体が属しています。配管というのは、流体の輸送やエネルギーの伝達などを目的に利用されるもので、機器装置類と組み合わせたシステムの一部として製作されます。また、②のように配管工事そのものを指す場合には、“配管する”という動詞で、施工を行うことを指します。
配管の種類について
配管には、その内部に何を通すのかによって種類があります。主には、気体・液体・粉体・粒体を輸送する流体配管と熱伝達用配管、フルードパワー(油・空・水圧)配管、電気設備配管があります。このような配管は、インフラ・建築・工業の各分野で使用されています。たとえば、インフラ分野では石油・天然ガスパイプラインや上下水道施設などに使用され、工業分野では化学プラントのプロセス・ユーティリティ配管や原子力発電所の冷却水配管、機械の油・空圧配管や真空配管などに使用されています。