マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2014年9月

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「あいづちのハイ」が、他者と他者とのあいだに入り、他者と協働しながら仕事をすすめてゆく私たちのような営業会社にとって、最悪なコミュニケーションであることは既に共有済みだ。
分かっているのか分かっていないのか、やっているのかやっていないのか、それが相手には分からない「あいづちのハイ」という最悪なコミュニケーションを、私たちは撲滅してゆく。

「ハイ」というのは、返事として使用するきっぱりとした決然とした「礼節のハイ」、これが一番一般的だ。
あとは、『分かりました!これからそのようにします!』の「やりますのハイ」。『分かっています!そのようにしています!』の「やってますのハイ」。せいぜいこのくらいのものだろう。
「礼節のハイ」、「やりますのハイ」、「やってますのハイ」、この三つしか「ハイ」はないはずなのに、私たちの会社にはまだふたつも「ハイ」がある。
それが、既に共有済みの「あいづちのハイ」であり、今から話しをする「おとぼけのハイ」だ。

「おとぼけのハイ」とは、とぼけたような声色で言う気の抜けた「ハイ」のことだ。
相手が話題をかえて話をしてきたとき、この「おとぼけのハイ」を使うひとがいる。
相手が話題をかえて話しをしてきた場合、その大半はよくない話しだ。
刑事コロンボも、ほんとうに聞きたいことは去り際に聞くではないか。
相手が話題をかえてきたときこそ私たちは、なにか自分に落ち度はなかったかを省み、身構えるべきだ。
身構えるべきときに、とぼけたような声色で言う気の抜けた「ハイ」、つまり「おとぼけのハイ」を使っているようでは、良いコミュニケーションを取れるはずがない。
たとえばこんな具合だ。
『うん、それは明日までに調べておいてね。で、納期の件なんだけど・・・・』と相手が話題をかえたとき、「おとぼけのハイ」を使うひとは「おとぼけのハイ」で返事を切り返す。
あのとぼけたような声色で言う気の抜けた「おとぼけのハイ」で返事を切り返す。
相手にはそれは、「はあ?どうしたんですかあ?」としか聞こえない。
「はあ?なにを言ってるんですかあ?」としか聞こえない。
「ハイ」本来のきっぱりとした決然とした返事には聞こえないのだ。
聞こえないどころか、なにかとぼけたような気の抜けたような軽い返事にしか聞こえないのだ。
相手が話題をかえてきたときこそ、きっぱりとした決然とした「礼節のハイ」を使うべきだ。
相手が、『で、納期の件なんだけど・・・・』と話題をかえて話しをしてきたならば、なにか自分に落ち度はなかったかを省み、身構え、緊張感あふれるきっぱりとした決然とした「礼節のハイ」で、まず返事を切り返すべきだ。

「あいづちのハイ」、「おとぼけのハイ」を撲滅し、「礼節のハイ」、「やりますのハイ」、「やってますのハイ」のこの三つの「ハイ」を使って、私たちはお客様や仕入先様や仲間たちにお役立ちしてゆく。
分かったか!頼むぞ!
仲間たちよ、返事は!