求心力をつけるみっつめの方法は、これだ。

一、めんどくさいことを本気でする。

役職が上がって実務から遠ざかっていても済んだのは、遥か遠い１９９０年代前半までのお話しだ。上司がぼんやりとしていても次から次へと仕事が舞い込んできた＜右肩上がり時代＞のお話しなのである。

あの頃は、次から次へと舞い込んでくる仕事が、勝手に部下を育ててくれていた。

もちろん、今も仕事が部下を育ててくれることに違いはない。

しかしながら、今は＜右肩さがり時代＞。上司が部下とともに仕事をとりに行かねば仕事のない時代なのである。

だから現在の上司たちは、１９９０年代前半までの上司たちと比べ、部下とのコミュニケーションが圧倒的に増えている。

この部下とのコミュニケーション、はっきり言ってめんどくさい。

だが、このめんどくさい部下とのコミュニケーションに本気になれない上司が、求心力を持つようなことはまずない。

リーダーとして機能していないと自覚するなら是非とも試して欲しい。

めんどくさいことを本気でするということを！