『顔を売れ』というアドバイスは、セールスなら一度は耳にしたことがあるだろう。
『顔を売れ』とは、『人間性を売れ』ということだともよく聞く。

では、『人間性を売れ』とはどういうことなのだろう。

セールスなら誰しもお客様には、じぶんの人間性の良い部分だけを売りたい。
しかし、お客様に、じぶんの人間性の悪い部分が出てしまうこともある。それに起因するトラブルが起こってしまうこともある。

ここが、セールスとお客様の人間関係の分かれ目だ。

このとき、じぶんの非を素直に誠心誠意謝り、トラブルが起きておれば最速でリカバーする。
それさえ全力でやり切れば、じぶんの人間性の悪い部分が出てしまったとしても、それに起因するトラブルが起こってしまったとしても、じぶんの素直さや誠実さ、トラブルをリカバーする仕事ぶりを、お客様に売れる。

『人間性を売れ』とは、このようなカラクリのことなのである。

だから、じぶんの人間性の悪い部分が出てしまったとき、それに起因するトラブルが起こってしまったとき、お客様に中途半端な謝り方しかせず、やらかした失敗に傷ついたじぶんのプライドにだけ酔いしれ、トラブルのリカバーにも手をつけなければ・・・・私たちの人間性をお客様に売ることは、永遠に叶わない。