【兵庫工場メンテナンス】集塵機のトラブルとは？対処法もあわせてご紹介

集塵機の吸引力低下

最も多いお悩みのひとつが、集塵機の吸引力低下です。回収した粉塵がファンのインペラー・ダンパーに付着してしまい、十分なパワーと風量を確保できないことが原因として挙げられます。また、フィルタの詰まり、パッキンの損傷、配管からのエアリーク（空気漏れ）によって十分な吸引ができなくなっているケースも原因として考えられます。

粉漏れ

集塵機の部品が劣化してしまい、フィルタが破れてしまったりガスケットが破損してしまったりして、集塵機の破損部から吸入した粉塵などが漏れてしまうケースがあります。フィルタ破損およびガスケット破損のいずれも、交換取替が必要です。また、フィルタの取り付けに不備がある場合や、内部の圧力が損失している場合も粉漏れが生じやすくなります。

異常音・騒音や振動の発生

集塵機に搭載されているモーターなどの回転装置が発生源となる場合が多いです。これは不安定なインペラーの回転、ケースへの接触、軸受の破損による振動、回転部分の異物の噛みこみなどが原因です。また、ダンパーの開いている角度によってはサージング（圧力の急激な変化）が発生して、騒音・振動の原因となる場合があります。

異臭の発生

吸引した粉塵の中に可燃物などが混入してフィルタが燃えてしまい、異臭が発生するケースがあります。また、吸引した粉塵を放置しておくことでカビが発生し、異臭を発生させてしまうこともあります。

測定値とフィルタ交換

まずはどのくらい吸引力が低下しているのか確認しましょう。差圧計を設置して測定値を管理し、測定値の変化を確認してフィルタの清掃・更新を実施します。

この他、ファンや吸込配管内部の付着物・異物の有無を確認し、配管などの緩みや破損・損傷の有無も定期的にチェックしましょう。配管内部には付着物が溜まりやすいので、ダンパーの前後のどちらかに点検口を設置することが推奨されます。

粉漏れに対しては、吸引力低下の場合と同様に差圧計による圧力管理が必要です。内部の部品の汚れや破損が原因となるため、フィルタは定期的に交換してください。

部品の調節や交換

異常音・騒音や振動が発生している場合は、モーターに異常が生じていないかどうかを点検します。振動が激しかったり動作音が大きかったりするときには、ダンパーの開いている角度を調節してください。

燃焼物を吸引してフィルタが燃えてしまった場合は、必ず新品に交換しましょう。コンクリート切断などの切断機の近くで集塵・回収する際には、粉塵が燃えにくくなるような対策が必要です。

フィルタ部分にカビが発生したら、基本的には綺麗に掃除をすることで異臭はなくなりますが、あまりにもカビがひどい場合はやはり交換が必要です。

こうしたトラブル対応は自社でできることもありますが、難しいのであればメンテナンス業者へ依頼しましょう。集塵機の取り扱いに関して、豊富な経験や実績を有している業者が適切な対処をしてくれます。