先日、A社様から、「社内パトロールで、あそこのプレス機に安全装置が付いていないことを指摘されて、早急に対策が必要なんだ。何かいい案はないかなあ」とご相談を受けました。
「レーザー式安全装置を取り付けてはいかがですか。労働安全衛生規則第131条が改正されて、レーザー式安全装置がプレス機の安全装置として認可されていてるんですよ。厚生労働省から認可を受けてるレーザー式安全装置メーカーは3社あります」とお答えしたところ、「その3社はどこが違うの」とのご質問。「1社はイタリアのメーカーと共同開発している日本のメーカーで、そこが弊社のパートナーです。自社製品なので修理や部品交換に即対応出来ます。しかし、他の2社は海外メーカーの為、日本では修理が出来ず、海外に送る必要があります。部品調達にも時間が掛ります」とご回答し、続けて、「レーザー式安全装置が故障した場合、弊社パートナーの製品なら安全装置の接続を切れば、プレス機を動かすことが出来ますが、他社海外メーカー製品は安全装置の接続を切るとプレス機自体が動かなくなります」とお伝えしました。
A社様が、「レーザー式安全装置を取り付けることで、作業者の手間が増えないかな? 安全性は大丈夫?」と不安を口にされたので、「このメーカーのは、太い一本のレーザーが放出されるので光軸調整も容易ですし、プレス機の型を替える際も、他社海外メーカー製品の様にレーザーの再調整が不要です。9本の受光ポイントが指先を検知して、瞬時にプレス機を停止させるので安全です」とご説明したところ、「すぐに現場を見に来てよ」とご依頼いただきました。翌日、弊社パートナーと同行して、プレス機の仕様確認やレーザー式安全装置の取り付け位置についてお打ち合わせし、即受注となりました。
A社様からは、「作業性を損なわずに、安全性を高められたから助かったよ。他の工場にも紹介するね」とお喜びの言葉をいただきました。