先日、A社様から、「クレーンホイストの車輪がレールのくぼみにはまり込むんだ。レールを交換するしか解決方法はないかな」とご相談を受け、「レールを交換しなくても肉盛り溶接で補修できますよ」とお伝えいたしました。
「でも、いずれまたくぼみが出来るからな……」とおっしゃられたので、「なぜレールにくぼみが出来るのですか?」とお尋ねしたところ、「ワークを降ろす位置がクレーンレール端より外にあるんだ。だから作業者はホイストがレール端に来ても、それに気付かないでさらに走らせようとするから車輪がスリップしてレールが摩耗してしまうんだ」と教えていただきました。「リミットスイッチを付けて、ホイストがクレーン端に来たら自動的に停止するよう改造してはいかがですか。そうすれば、作業者がホイストの走行ボタンを押し続けても、車輪がスリップしないから、もうレールが摩耗するようなことは起こりませんよ」とご提案したところ、「是非検討したい」とご依頼いただき、翌日、クレーンメンテナンスパートナーと同行いたしました。入念に現場確認を行い、その後、リミットスイッチの取付位置や足場の設置場所、養生方法などの打ち合わせを重ね、受注となりました。
A社様からは、「いい提案をしてくれたよ。今後クレーンのことはすべて任せるから宜しくね」とお喜びの声をいただきました。