天井クレーンの定期点検・メンテナンス
本記事では、工場工事のプロフェッショナルである「工場工事センター匠.com」が、天井クレーンのよくあるトラブルと点検・メンテナンスについて詳しく解説いたします。
<目次>
〇天井クレーンのよくあるトラブル
①ワイヤーロープおよび吊りチェーンの遮断による操作不能
②クレーンのモーターや配電盤、コントローラからの発煙
③吊荷の落下事故、それによる二次災害
〇天井クレーンの点検・メンテナンス
①グリス(潤滑油)の補給
②焦げ付き箇所の交換
③モーターやワイヤーロープの耐久性・固定具合の確認
〇まとめ
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〇天井クレーンのよくあるトラブル
天井クレーンの注意すべきトラブルは以下の3つです。
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①ワイヤーロープおよび吊りチェーンの遮断による操作不能
クレーンを長期間使用していると、吊り上げた荷物の重量によって高負荷がかかることによりワイヤーロープや吊りチェーンが次第に摩耗していきます。するとある時突然ワイヤーロープや吊りチェーンが遮断・破断してしまい、操作不能に陥る可能性があります。吊り上げ中に異音や振動が発生している場合は、特に注意が必要です。
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②クレーンのモーターや配電盤、コントローラからの発煙
経年劣化や高負荷により、クレーンのモーターや配電盤、コントローラから煙が発生することがあります。火災や事故につながる場合もあるため、クレーンから異音・異臭がした際はすぐに停止しましょう。
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③吊荷の落下事故、それによる二次災害
モーターやブレーキ、クラッチ、レール、各種金属部品の劣化・損傷は、吊荷の固定不良を招きます。この状態を放置していると、吊荷が落下してしまう可能性があり、最悪の場合、作業者が吊荷の下敷きになったり工場設備が損傷するなど重大な事故につながる危険性を孕んでいます。
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〇天井クレーンの点検・メンテナンス
下記の対策を定期的に実施すれば、上に挙げたようなトラブルを回避することができます。
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①グリス(潤滑油)の補給
クレーンの稼働時に異音・振動を確認した際は、異常発生箇所のサビや劣化をチェックし、グリス(潤滑油)を補給します。
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②焦げ付き箇所の交換
モーターや配電盤、コントローラなどから発煙し機器の焦げ付きが発生した場合は、その箇所もしくは機器を修理・交換する必要があります。
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③モーターやワイヤーロープなどの耐久性・固定具合の確認
モーターやワイヤーロープなどの耐久性・固定具合を定期的に点検しておくことで、吊荷の落下やそれに伴う二次災害を防ぐことができます。
これらのほか、巻過防止装置や過負荷警報装置、その他安全装置・警報装置が正常に作動するかについても定期的に確認する必要があります。
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〇まとめ
「工場工事センター匠.com」では、法律で義務化されているクレーンの月例・年次点検を受託しています。
例えば、ある企業様で休日にクレーンの年次点検をした事例がございます。お客様は相見積りをされており、価格は他社より高かったようでしたが、「安心感がある」という理由から「工場工事センター匠.com」にご発注いただきました。点検すると、全てのクレーンのワイヤーに亀裂が入っており、早急な交換が必要ということが判明し、その交換作業も「工場工事センター匠.com」にお任せいただきました
「工場工事センター匠.com」では、工場が稼働していない休日であっても点検を行うことが可能です。工場の天井クレーンの定期点検に関してお困りごとがございましたら、是非ご相談ください。
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