天井クレーンのよくあるトラブル

①ワイヤーロープおよび吊りチェーンの破断による操作不能

クレーンを長期間使用していると、吊り上げた荷物の重量によって高負荷がかかることによりワイヤーロープや吊りチェーンが次第に摩耗していきます。するとある時突然ワイヤーロープや吊りチェーンが破断してしまい、操作不能に陥る可能性があります。吊り上げ中に異音や振動が発生している場合は、特に注意が必要です。

②クレーンのモーターや配電盤、コントローラーからの発煙

経年劣化や高負荷により、クレーンのモーターや配電盤、コントローラーから煙が発生することがあります。火災や事故につながる場合もあるため、クレーンから異音・異臭がした際はすぐに停止することが大切です。

③吊荷の落下事故、それによる二次災害

モーターやブレーキ、クラッチ、レール、各種金属部品の劣化・損傷は、吊荷の固定不良を招きます。この状態を放置していると、吊荷が落下してしまう可能性が高くなり、最悪の場合、作業者が吊荷の下敷きになったり工場設備が損傷するなど重大な事故につながる危険性があります。

天井クレーンの点検・メンテナンス・無線化工事

①グリス(潤滑油)を補給

クレーンの稼働時に異音・振動を確認した際は、異常発生箇所のサビや劣化をチェックし、グリス(潤滑油)を補給します。

②焦げ付き箇所を交換

モーターや配電盤、コントローラーなどから発煙し、機器の焦げ付きが発生した場合は、その箇所もしくは機器を修理・交換する必要があります。

③クレーンに無線送信機を設置

クレーンの制御盤に無電受信機を取り付け、既存の有線制御システムから無線システムへ移行するために配線を行う必要があります。また、安定的な操作信号の送受信を確保するためアンテナの設定位置も調整します。

天井クレーンの設置・移設・ホイストの乗せ替え工事事例

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