記憶喪失に陥ると、上司は年端もいかない部下に、いまのじぶんにできることばかり話してしまう。

五年、十年、二十年、三十年かけて、あーでもないこーでもないと試行錯誤を繰り返したうえでできるようになったことなど、年端のいかない部下だって五年、十年経てばできるようになる。

それは、お客様の顔やお客様までの道をなかなか覚えられなくても３ヶ月もすればクリアできているのと同じだ。

私たちが年端もいかない部下に伝えるべき唯一のことは、やり方ではなく在り方だ。

お客様に声をかけていただくための在り方、お客様に話を聞いていただくための在り方、この在り方こそ、営業のすべてだと言って過言ではない。