マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2024年7月(5/7)

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大きな変革を前に、新たなことをするとき、目のまえには、無限の可能性を秘めた荒野がひろがっている訳ではない。
無限の可能性を秘めた荒野がひろがるどころか、目のまえには、どのくらいの高さなのかもわからない崖か、心もとない細い道しかない。
新たなことをするとき、私たちには、力尽きてしまうかも知れない崖をのぼるか、なんの保証もない細い道を往くしかないのである。
新たなことをするとは、このようなことだ。だが、崖をのぼるか、細い道を往くかしていると、「思ったほどたいへんな崖ではなかったな」「崖のうえからの見晴らしは割りといい感じだな」「すこし道がひろがって歩きやすくなったな」「いい感じの景色になってきたな」といった小さな状況の変化が起こり始める。
それを楽しめれば人生は上々だ。後世、「2020年代は、産業革命以降、最大の変革期だった」と、間違いなく評されるだろう。
この変革期を私たちは楽しむ。
崖をのぼるか、細い道を往くかして、大きな変革に挑み、小さな状況の変化を楽しんでいく。