マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2023年6月(5/9)

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毎期、ボトムアップで売上計画を立てているのだが、今期はそうはいかなかった。
売上計画は前期より高い計画が出てきていたが、利益計画は前期より少ないものが出てきていたからだ。
会社でベースアップをど真剣に考えているのはわたしだけなのだろうか。
ベースアップをすると、単にそのアップ金額だけでなく、プラスその2割にあたる社会保険料が加算されたお金が会社から出ていく。
社会保険料については、社員に何度も説明しているのだが、その半額を会社が負担しているから実感が乏しいのだろうか。
ともかくわたしは、ボトムアップで出てきた前期より少ない今期の利益計画に、朱を入れた。

社会保険料はわたしが社会人デビューしたころと比べ、約倍になった。
消費税は使ったお金にしか課税されないが、社会保険料は稼いだお金すべてにかかってくる。
今回のコロナに対して国が使ったお金、これからの軍事費、この30年間刷り続けた国債のツケ、そして何よりもこの国の少子高齢化により、今後も社会保険料は上がり続け、年金支給額は減り続け、支給開始年齢が上がっていくことは自明の理だ。
だが、これを悲観するだけで終わらせてはならない。
なぜなら、わたしたちには「会社」があるからだ。
「会社」という機関で、場所で、正当にお金儲けをし、わたしたちは未来の不安に対抗する。

会社はこれまでも賞与の際、全社員と面談し、計算式で出てきた金額に、プラスをして賞与を出していることを説明してきた。
プラスのお金は、稼げているセールスの、計算式で出てきた額から配分している。
稼げているセールスとは、不景気であっても継続的に多くの高額のエンジニアリング商談を受注までもっていってくれているセールスのことだ。
私たちの会社では稼げているセールスの稼ぎを、そのセールスと社長だけで享受しない。
稼げているセールスと社長と、稼げているセールスを気持ちよく手伝ってくれている社員全員と、享受している。わたしたちは全員で、「会社」という機関で、場所で、正当にお金儲けをし、未来の不安に対抗していく。