マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2023年6月(4/9)

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部下の能力を、冷徹に見きわめ、能力的に出来ないことがある部下には、最低限のことしか求めない。
いまは、そういう時代だ。
最低限のこととは、上司や仲間が指示したことのみのパフォーマンスという意味だ。

100メートルを15秒でしか走れないひとに、10秒を切れ、と言っているとパワハラになる。
14秒を切れ、と言ってもパワハラになる。
いまは、そういう時代だ。

能力的に出来ないことがある部下に、「一緒に成長しよう!」的な熱い情熱を注いではならない。
「きみはこういうことが出来ないんだね。それならそれでいいよ。きみが出来ることで、仲間を手伝ってくれるのならね」と、上司は彼と、常日頃から彼の能力について共有しておくことが大切だ。

能力的に出来ないことがあるひとは、上司や仲間に指示された最低限のことをすればいい。
そうすることで生産性を上げていくのだ。
出来ないことは、結局、出来ないままであることが多い。
指導しても能力が変わらないならば、無理をして指導し続ける必要はない。
指導するほうも、指導されるほうも、こころが疲れていくだけだからだ。

繰り返す。
部下の能力を、冷徹に見きわめ、能力的に出来ないことがある部下には、最低限のことしか求めない。
いまは、そういう時代だ。
最低限のこととは、上司や仲間が指示したことのみのパフォーマンスという意味だ。