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たとえイメージだけであっても、目の前が多少整理されると、ひとには、ちょっとした自己肯定感と充足感が生まれる。
日常に嫌気がさし仕事をやめたりするひとがいるが、その類いのリセットをしたくなるのも、仕事をやめることで、日常が多少なりとも整理されるという効能を求めてのことだろう。しかしこの効能は、すぐ霧散してしまう。
繰り返すが、たとえイメージだけであっても、目の前が多少整理されると、ひとには、ちょっとした自己肯定感と充足感が生まれる。このからくりを私たちは利用する。
利用方法は簡単だ。『なにか』気の乗らないことがある時、『なにか』に行き詰まっている時、たとえば会社が休みの日の一部時間をつかって、その『なにか』について考える時間を一時間でも持てばいい。しかし、ただ一時間考えるだけでは足りなくて、紙を用意し思考の足跡をそこに一時間書き記すのだ。
そうすれば、 目の前が多少整理され、ちょっとした自己肯定感と充足感が生まれる。だが、この効能は、すぐ霧散してしまう。だから、会社が休みの日に限らず、毎日、前述の『なにか』について一時間ほど考えて、紙に思考の足跡を書き記す癖を、身に付けることが大切となる。