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今という時代は、法に触れている触れていないで、物事が判断される時代ではない。ネットによって人としての良心が肥大化している時代だから、法よりも倫理や道徳のほうが優先されるのだ。
世界的アパレルブランドB社は、5年前、日本での同ブランドの販売に長年貢献してきた日本のS社との契約を打ち切った。
日本のS社はB社ブランドの商品を若者向けにカジュアルブランド化し、爆発的に売上を伸ばしていた。
しかし、自社ブランドの高級ブランド化戦略を推し進めていたB社は、日本のS社の売り方ではB社のブランドイメージが低下してしまうと判断し、S社との契約を打ち切ったのである。
B社の高級ブランド化戦略は徹底していた。
3年前、B社が売れ残りの商品を過去5年のうちに130億円以上も焼却していたことが問題になった。
売れ残りをディスカウント処分すると、ブランドイメージが低下すると判断して焼却していたのだ。
もちろん法律に則って焼却していたのだが、環境問題に敏感な社会はそれを許さなかった。
B社は、自社のブランドイメージの保護を追求するあまり、逆にブランドイメージを低下させてしまったのである。
社会から猛烈なバッシングを受けたB社は、売れ残りの商品の焼却を全面廃止することにした。
これが今の時代なのである。法律に触れているか触れていないかは、物事の判断にもはや関係がない。ネットによって人としての良心が肥大化している時代だから、法よりも倫理や道徳のほうが優先されるのである。