マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2021年10月(9/11)

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私たちは、ひとりで生きていけないから会社で働いている。
しかし、それが当たり前なことすぎて、ひとりで生きていけないから会社で働いている、という真実をつい忘れてしまうひともいる。
そういうひとの代表が、いわゆる「仲間に相談出来ないひと」だ。
「仲間に相談出来ないひと」は、ことがおおごとになって、仲間に相談せざるを得なくなって、はじめて相談する。
彼がおおごとになるまえに仲間に相談をしなかったのは、彼が、「多分、大丈夫だろ」「自分が頑張れば、なんとかなるでしょ」もしくは、「おおごとになったら相談しようかな」などと甘い考えをもっていたからだ。

「仲間に相談出来ないひと」は、「公私混同しているひと」とも言える。
会社は、外部に開かれた公の機関だ。
公の機関の関係先は、個人的な関係先と比べ桁違いに多い。
だから公の機関の一員が起こす混乱は、彼個人ひとりに波及するだけでは済まされない。
おおごとになるまで仲間に相談しないという彼のていたらくは、ことがおおごとに成や否や、彼個人にとどまらず、お客様や仕入先様や社内を大きな混乱に陥れてしまうのだ。
故に、「仲間に相談出来ないひと」は、「公私混同しているひと」だと言えるのである。