他のひとが普通にやれることが、何回言っても出来ない部下・後輩を、上司はもちろん放ってはおれない。
しかし、何回言われても出来ないのだから、「なぜ出来ない！？」と部下・後輩の方を責め立てても、それは上司にとっても、部下・後輩にとっても、時間のムダでありムダな心労なだけだ。

そういった部下の方をヘルプするように会社から役職給および会社から任務を与えられている者、つまりヘルパーは、自分の目の前で彼にやらせるか、彼の代わりに自分がやってしまうか、そのどちらかのみを実行する。
ヘルパーは、自分の目の前でやらせるか、代わりに自分がやってしまうか、それ以外のことをしてはならないのだ。

たとえば、そういった部下・後輩に、「それをやり遂げたら連絡してくれるかな。検証してあげるからさ」と言うのは、言うだけムダであり、ムダな心労を重ねるだけだ。
そういった部下・後輩に、上記のような言葉を投げかけても、彼らからは何の連絡も来ないし、結局のところ、彼らはそれをやり遂げない。

また、会社から役職給および会社から任務を与えられているヘルパーが、自分がヘルプする部下・後輩を、自分の代わりに他のひとがヘルプしてくれているから自分はヘルプしていないということがあれば、そのヘルパーは最早ヘルパーではなく、ヘルプされる側の人間だ。
ヘルパーは、会社から役職給および会社から任務を与えられている者以外にいない。
会社から役職を与えられていない者および会社から任務を与えられていない者がヘルパーになることは、決してないのだ。