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「指導」と「教育」、このふたつは似ているようで違う。
このふたつがどちらかに偏っているようであれば、部下の成果はなかなか上がらない。
上司がこのふたつを明確に分けて行えば、上司が日頃から「指導」する部下に行った「教育」の成果は、かならず上がる。
「指導」とはたとえば、上司が部下にその会社が大切にしている価値観を言葉や行動でなんどもなんども指し示し(指)、部下を顧客にお役立ち出来る人財へと導いていく(導)ことだ。
「教育」とはたとえば、上司が部下に仕事のやり方をなんどもなんども教え(教)、部下がその仕事を上司に教えられなくても出来るようになる(育)ことだ。
似ているようでも「指導」と「教育」は、種類の違うものなのである。
「教育」してもなかなか成果が上がらない部下がいたとしたら、それは「指導」が不足しているからだ。これを私たちは反省したい。
私たちにとって、部下を「教育」するなんてことはもう特別なことではなくて当たり前のことだ。
部下を「指導」し、部下を顧客にお役立ち出来る人財へと導いてあげることこそが、今後私たちが、成果の上がらない部下に対して意識して行うべきことだ。
「指導」は、普段からのコミュニケーションのなかでのみ行うことができる。
社内で出来ていないことは社外でも出来ていないし、上司や仲間に対して出来ていないことは顧客に対しても出来ていない。
だから、上司は普段からのコミュニケーションのなかで、部下が顧客にお役立ち出来る人財となれるよう「指導」していく。
「指導」とは、以下のような内容のことだ。
・顧客にお役立ちすることが、私たちの存在価値だ。
・挨拶は自ら元気よく、大きな声でする。
・質問に対して、質問で答えない。
・午前中の時間を、計画的に有効に使っていく。
・顧客の立場や時間の邪魔にならないように行動する。
・ゴミが落ちていたら拾う。
・自らのやる気や誠意を、最速の対応を通して顧客にお伝えしていく。
・セールスにとって新規開拓は当たり前の仕事だ。
・顧客に対して何をどうやってお役立ちしていくのか、仮説を立て、計画的に行動に移す。
・なんどもおなじことで指導されない。
・稼げていないのであれば、行動を見直し、計画的に行動量を増やす。
・省略したり、ハードルを下げたりしない。
・自らにも、他者にも、期限をきって計画的に行動する。
・?(はてな)を素通りしない。
・曖昧な返事をしない。etc.
どれだけ「教育」してもなかなか成果が上がらない部下がいたとしたら、私たちは「指導」が不足していたのだと反省していく。
上司が普段からのコミュニケーションのなかで上記のような内容の「指導」を行っていれば、「教育」の成果は、かならず上がる。このようにして私たちは、部下を顧客にお役立ち出来る人財へと導いていく。