マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2015年7月

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私が入社した当時(2002年4月)、私たちの会社には、未回収金が3億円強、不良在庫が9000万円弱あった。そんなていたらくな状態であったから、借入金も13億円強あった。

当然現在(2015年7月)は、未回収金は0、不良在庫は0、借入金はあるにはあるが手持ちの現預金よりも少ない額なので実質無借金経営となっている。

何故、未回収金が3億円強、不良在庫が9000万円弱もあったのか。
私はこの不良債権を18ヶ月で消し込んだ。何故このようなことになっていたのかは、消し込み始めて2ヶ月で分かった。
当時、私たちの会社には営業の管理職者が、常務取締役1名、次長3名、課長2名、計6名もいた。
では何故、未回収金が3億円強、不良在庫が9000万円弱もあったのか。
この原因は、当時の社長がこの6名に営業管理を任せていたことにあった。
この6名のうち3名は、不正・横領までしていた。

この6名及び、この6名にコントロールされていた部下の方々は、全員やめていった。
彼らが会社を去るたび、噂好きの仕入先様の一部が、私のことを中傷するようなことを業界関係者に言い触らした。
私の横暴で幹部やその部下がやめていると……。
それをわざわざ私の耳に入れてくれる仕入先様もいたが、そのひとこそ私を中傷している張本人だった。

当時の営業管理職6名及び、この6名にコントロールされていた部下の方々に対して、私自身もっとうまく立ち振る舞うことは出来なかったのだろうか。
いまもたまに考えるのだが、未回収金が3億円強、不良在庫が9000万円弱もあったなか、不正・横領を行い、それを肯定するような方々に対して、うまく立ち振る舞うことなど出来ないし、する必要もなかったのだという結論に至る。
それでもたまに、もっとうまく立ち振る舞えなかったのかと考えてしまう。そしてまた、同じ結論に至ってしまうのだ。