2017年 大阪ナチ会定期総会

日時:2017年6月15日 場所:大阪府

薄田社長のお言葉

前期の経営環境は、米国を中心とする先進国に景気回復がみられた一方、中国をはじめとする新興国経済の成長鈍化により、かなり厳しい状況であった。2016年度は、売上高2114億円(前年対比3.2%減)、営業利益111億円(前年対比41.2%減)であった。前年度に売上・営業利益共に過去最高を出せた大きな要因となったロボット事業が大きく落ち込んだことが響いている。しかし、2016年12月~2017年5月の売上・営業利益は共に増収増益で進んでいる。これは現在、中国市場が大きく拡大していることが要因だ。
2017年度の売上予想は、売上高2300億円、営業利益160億円。この数字は、現状で推移すれば達成できる。“不二越”は2020年、売上高4000億円を長期ビジョンに掲げている。グローバル展開を行い、さらにロボット事業を拡大させる。様々な業種の自動化ニーズに対応し、また、世界各地のロボット需要に対応し、ロボット単体を含めたシステムの拡販を強力に進めていく。
ロボット事業に重点施策を行っているが、ロボット以外の工具、軸受、油圧、マテリアル、工作機械についても、これまで以上に取り組みを強化していく。商材の拡充を図り、売れる商品、売りやすい商品を増やしていく。例えば工具では、新しい加工技術スカイビング加工のように、カッターと工作機械の両面からご提案できる商材を市場に投入していく。油圧では、製造現場における省エネ需要はさらに拡大すると見ている。省エネユニットの改良版や高圧ピストンポンプなどを順次市場に投入していく。グローバル展開を行っていく上での基本的な考え方は、「日本で売れない物は海外でも売れない。日本で作れないものは海外でも作れない」だ。このような考えで、お客様にお役立ちできる新製品開発に取り組んでいく。
今期のスタートに際して、全グループ従業員に対して、「お客様視点を持って仕事をせよ」と社長訓示を行った。自分達が手掛けた製品がどのようなお客様にどのように納められ、どのように使われているのか、また、それがどう評価されているのかを、私たちはもっと知らなければならない。どうすればお客様にもっと喜んでもらえるのか、その為に、私たちの製品・サービス・仕事のやり方をどう改善していくのかを全グループ従業員にはもっとよく考えてもらいたい。“不二越”は皆様からのご要望、ご期待に応えるのはもちろんのこと、皆様の期待を大きく超える製品・サービス・メリットを提供していく会社になっていく。

2017年 大阪ナチ会定期総会開催。

“不二越”薄田社長様。


和やかな懇親会風景。

“不二越”薄田社長様と
 記念撮影。