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人工知能技術が進歩し社会に普及していくと、2030年には日本人が携わる仕事の49%が人工知能技術と代替可能になる。
このような労働変革は、過去にはない。
産業革命は、転職すれば済む話だったが、今回の人工知能技術の進歩による労働変革には、転職先がない。
人工知能技術に仕事の49%が押さえられてしまうからだ。
だから私たちは今のうちに、人工知能技術に代替されない仕事に就いておくことが必要だ。
人工知能技術に代替不可能な仕事、人間にしか出来ない仕事とはなにか?
それは、予期せぬことに対応することが必要とされる仕事ではないだろうか。
であれば、予期せぬことにいちいち腹を立てたり落ち込んだりしているようでは、ダメだ。
しかしながら、近頃の人工知能技術は、碁で言うところの大局観において人間の直感力を超えたり、ポーカーのような偶然性の高いゲームにおいても人間の勝率の10倍を誇るらしい。
今後ますます、勝ち負けのあるようなものについては、人工知能技術のほうが人間よりタフになるようだ。
このようなことも踏まえて、人工知能技術に代替不可能な仕事、人間にしか出来ない仕事とはなにかと考えるとき、
「勝ち負けのない、つまり、違う立場のさまざまなひとたちに相対して、予期せぬことに対応しながらお役立ちしていく」
このようなイメージの仕事が人間にしか出来ない仕事なのだと考える。
そのためには、繰り返すが、予期せぬことにいちいち腹を立てたり落ち込んだりしているようでは、ダメだ。自らが原因で、相手に予期せぬ困りごとを与えているようでは、話にならない。