部下の言い訳脳が強化されないようにするにあたって大切なのは、上司の部下への日々のコミュニケーションだ。
先日読んだ本のなかにこんなことが書かれていた。

上司は部下に、「なんで、こんなことをしたんだ？」「なんで、やらないんだ？」等々「なんで……？」で始まるコミュニケーションをとることをやめるべきだ。部下に、「なんで……？」で始まるコミュニケーションをとると、部下は言い訳を考え始めてしまう。人間の脳は、理由を探し始めると答えを見つけるまで思考を停止しない。だから「なんで……？」と問われると、人間はその理由しか答えない、言い訳しかしない。しかも人間の脳は、インプットしたことよりも、アウトプットしたことの方が、より脳に定着する。言い訳ばかりしていると、言い訳脳が強化されていくのだ。

これを読んで、自分自身にも大いに思い当たるふしがあった。
だから極力、「なんで……？」と問わないようにしている。
また部下には、言い訳ではなく、「いまから～～します」「今後は～～します」と答えてもらうようにしている。
私たちはこのメカニズムを既に知っているのだから、あとは実践だ。日々のコミュニケーションを、部下指導の機会ととらえて大切にしていく。