やる気の見られない部下や同じ失敗ばかり繰り返す部下に、じぶんの時間や体や心を使っていると、上司はとてもしんどい。
しかし、人生は修行の場ではない。苦行する場でもない。
人生は自身の成長を楽しむ場だ。

やる気がないのは、脳内のアドレナリンの出が先天的に少ないせいなのかも知れない。 同じ失敗ばかり繰り返すのも、脳機能に何らかのハンディキャップがあるせいなのかも知れない。
しかし、１００引く１はゼロの法則により、私たちの会社の不誠実で仕事を軽く見ている社員に損害を与えられたお客様や仕入先様は、私たちの会社をまったくのダメ会社だと決めつけてしまう。
不誠実で仕事を軽く見ている社員がいれば、残りの社員が全員、もうすぐ設立７０年を迎える伝統と誇りを感じながら常に真摯に仕事をしていても、お客様や仕入先様は、私たちの会社自体をダメ会社だと決めつけてしまう。
しかしながら、世の中とはそういうところなのだ。
逆に、私たちの会社に伝統と誇りを感じながら常に真摯に仕事をしている社員を通して、素晴らしい会社だと評価してくださるお客様や仕入先様もおられる。
世の中とはそういうところなのだ。

優生思想が間違っていることは、歴史が証明している。
いろんなひとがいて、私たちの会社は設立７０年に向かっていく。
私たちにできることは、役職者たちが、良い能力より悪い心癖が勝ってしまっている部下を、ど真剣に指導していくことのみだ。
そういった部下に声を荒げないですむように、私たち役職者が機能していくのだ。
それを楽しんでまいりましょう。 人生は修行の場でも苦行の場でもないのだから。