私たちの売上の半分を占めていた切削工具の大きな二本柱が、ひとつは半分に、ひとつは三分の一になっているいま、今月、会社は全社員に前例のない額のベースアップを実施する（特例で春にベースアップを実施した社員は除く）。
これまでも、会社はどのような不況時にも、毎年一律のベースアップを実施してきた。 昨年はそれに加え、円安による物価高に対して、特別手当を支給した。
そして今年は、全社員に前例のないベースアップを実施する。

私たちの理想は、「設備や工事・メンテで、日本全国のモノづくり企業様にお役立ちすることが、楽しい！」に尽きる。
売上だけをあげたいなら物販だ。
無能な営業でもいるだけで、物販の売上なら月６００万くらいはあげられる。
しかしながら物販だと、その利益は月３０万にもならないのではないか。
無能な営業でも給与や社会保険やその他経費で月５０万はかかる。
ましてや営業なら内勤のぶんも足すと５０万Ｘ２人分で月１００万は稼がなければ赤字だから、彼は３０万ー１００万で月マイナス７０万の絶望的な赤字社員だ。
彼のような営業が１０人いれば売上だけなら６００万×１２ヶ月×１０人で年７億くらいはあがるが、彼らの年間の赤字額はマイナス７０万Ｘ１２ヶ月Ｘ１０人で年間マイナス８０００万円を超えるのである。
そんなの夢も希望もあったもんじゃない。
故に、設備や工事・メンテでお役立ちすることが、私たちの生き残る道筋なのである。
それを楽しむことが、私たちの理想なのである。

この理想にそっぽを向く社員がいれば、本意ではないが、会社は、彼らを見捨てていかざるを得ない。
そんな社員がいたら、私たちが生き残る道筋、理想を、楽しめなくなるからだ。
会社は、私たちが生き残る道筋を見つけ、理想を決め、時流に逆らわずベースアップをし、前向きに経営している。
来年は、今年決めた理想に踏み出す年回りの年だ。
１０月くらいから来年の運気が混ざり始めるわけだから、私たちは、「設備や工事・メンテで、日本全国のモノづくり企業様にお役立ちすることが、楽しい！」という理想に向かって、伝説的な一歩を踏み出していく。