無人島でたったひとり、死ぬまで生きていくなら話しは別だが、幸福や平和というものは、じぶんがいま幸福であるのか、じぶんがいま平和のなかにいるのか、といったこととは実は関係がない。幸福や平和の真実は、他者がほかの他者に喜ばれているか、他者がほかの他者に尊ばれているか、他者がそうであれば、わたしたちはいま幸福であり平和のなかにいる。逆に、他者がそうでないなら、わたしたちは結局、いま幸福や平和のなかにはいないのである。

無人島でたったひとり、死ぬまで生きていくなら話しは別だが、わたしたちは必ず他者と関わって生きている。その他者が、人生をうまく渡っていないようであれば、そのシワ寄せは必ず、わたしたちに押し寄せてくる。

他者とはだれか。

他者とは、家族、親戚、近隣の住民、職場やその関係各社、お客様や仕入先様、いきつけのコンビニの店員だってそうだ。彼らがうまくいっていなければ、そのシワ寄せに必ず、わたしたちは苛まれている。

だから、幸福や平和の真実は、他者がほかの他者に喜ばれているか、他者がほかの他者に尊ばれているか、他者がそうであれば、わたしたちはいま幸福であり平和のなかにいる。無人島でたったひとり、死ぬまで生きていくなら話しは別だが。