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少子高齢化、採用難、インフレを背景に、生産性に注目しない経営者はいない。
先日、生産性をテーマにしたセミナーに参加した。
分子が売上、分母が社員の総労働時間で表したものが生産性だ。
売上を社員の総労働時間で割ったものが生産性なのである。
生産性を上げるためには、分母を減らすことが鉄則だ。
少ない人員で、最大の売上をあげることで、生産性は上がる。
講師が、生産性を上げるチャンスについてお話しされていた。
ひとが減って、社員がひとを増やして欲しいと言ってきたときこそが、チャンスなのだという。
レストランの経営者でもある講師は、「社員がひとを増やして欲しいと言ってきたら、わたしはひとをひとり減らしてきた」とびっくりするようなことを言っていた。
「つねに生産性を追求していかなければ、経営はやがて成り立たなくなる。ひとを増やすという短絡的な発想では経営は成り立たない。ひとを増やしたところで、そのひとが会社に利するひとかは分からないからだ」、続けて講師は、「だからひとを減らす。四人でやっていたところが三人になってしまったのなら、ひとり減らして二人でやってもらう。その二人は互いを思いやって細かくコミュニケーションを取り合っていかなければ仕事が回らなくなる。つまり生産性を上げたければ、コミュニケーションなんですよ」と説明されていた。
生産性を上げるには、互いを思いやって細かくコミュニケーションを取ることのみが大切なのだ。
ひとが減って、ひとを単純に増やしているようでは、生産性は変わらない。
逆にひとり減らすことで、互いを思いやって細かくコミュニケーションを取らざるを得ない状況が出来、一気に生産性が上がっていく。
相手のことを互いに思いやりながらひとつの仕事をしていくと、彼らはコミュニケーションを通じて、<いまこれを手伝ってくれないか。これが終わったら、あとでそれを一緒に片付けてしまおう><時間があるからお互いに取り掛かっていることに集中しよう><これはあとでいっぺんにやってしまったほうがはやく終わるな><少し面倒だが、こまめにまとめておくほうが、あとあと楽だな>といった『智慧』が生まれてくるのだそうだ。
「組織において『智慧』は、お互いのことを思いやるコミュニケーションからしか生まれないのです。『智慧』こそが生産性を上げる唯一の手段なのです」と、講師はセミナーを締めくくっていた。
箴言に、「善念は、人々の心を目覚めさせ、『智慧』の眼を輝かせてゆく」とある。まさにその通りだ。