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中小企業の最大の付加価値は社長だ。
その理由は、社長がいちばん時間を費やして、自社の過去を振り返りつつ、自社の現実と理想の未来世界をリアルに考えているはずだからだ。
賛否両論を承知で言う。
週休2日制の会社の社長が土日も働くと、7÷5=1.4倍、他社より遠くに行ける。遠くとは、どこか?遠くとは、理想の未来世界のことだ。わたしの描く理想の未来世界は、会社が、平和に楽しく実力で成果と結果をだしつづけられる会社になっていること、これに尽きる。
この理想の未来世界に、私たちは、他社に先んじて近づいて行く。
自転車の最初のひとこぎは重くて固い。そして孤独だ。
しかし、ひとこぎしてしまえば、社員に助けてもらえる。一緒になって荷台を押してももらえる。いま取り組んでいる営業革命、営業三倍、営業三分の計もそうだ。
営業革命に、いまは皆、半信半疑かも知れない。
オールスター9者連続三振の伝説をもち、シーズン奪三振数401個という信じられない記録を入団二年目にして成し遂げ、じぶんのサヨナラホームランで延長11回ノーヒットノーラン勝利もした江夏豊。
阪神タイガースを放出された彼は、移籍した南海ホークスで野村監督に、『なあ豊、リリーフをやらんか。野球界にいっぺん革命を起こしてみろよ』と、ぼそっと囁かれたという。『革命ってなんですか』と問う江夏に野村は、『これからの野球はかわる。もう、一人の投手で1試合をまかなう時代じゃない』と、今後の球界における先発と救援の分業の重要性について説明した。
このとき江夏は、話にスジが通っているとは感じたもののピンとこず、その話を拒否した。しかし、野村の『革命を起こそう』という言葉に惹かれ、やがて抑えへの転向に同意した。
他社に先んじて、私たちは営業革命に着手する。
先行して理想の未来世界に近づいて行く。
少子高齢化で働き手が減り続ける時代、また物価上昇のいま、私たちは最小人員で結果をだし、給与を上げていく。
営業革命によって、平和に楽しく実力で成果と結果をだしつづけられる会社になるのだ。