マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2023年1月(2/5)

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向き不向きというものは、容赦がない。
若い頃は努力すればいずれ出来るようになるかも知れないと頑張っていたことも、30歳を過ぎた辺りで、向き不向きという壁に容赦なくぶつかる。
営業という仕事もそうだ。
だから私たちの会社では、営業を、「営業」と「外勤営業アシスタント」のふたつの機能に分類した。

「営業」向きのひとの特徴は、売上が自分事として自身の感情に直結しているので、売上を上げるためのアンテナが立ちっぱなしで能動的であることだ。
「外勤営業アシスタント」向きのひとの特徴は、売上は自分自身の感情に直結していないので、どうしても待ちの姿勢になりがちだが、「営業」向きのひとからの指示には共感を示し行動することが出来ることだ。

売上を自分事として捉えてしまう「営業」向きのひとに、「外勤営業アシスタント」向きの動きは気持ち良くは出来ない。
おなじように、「外勤営業アシスタント」向きのひとに、売上を自分事にして、売上にこだわるような動きは気持ち良くは出来ない。

役職というのもおなじで、部下の面倒を自分事としてみることが出来るひともいれば、それが出来ないひともいる。
気にくわない社員がいたら、彼に重責な役職を与えると勝手に辞めていってくれる、というブラックユーモアがあるくらいだ。

部下の向き不向きを無視して上司が指導すると、パワハラスメントになってしまう。会社の本音は、「社員それぞれが得意とする仕事を、平和に行って欲しい」に尽きる。今出来ないことが出来るようになることが楽しいと感じられるひともいれば、出来るようになろうと努力することが辛くて苦しいひともいる。そこを見極めながら、社員が平和に働く姿をイメージし形にしていくことが、現代では大切なことなのだと思う。