当事者意識のあるひとは、自身の失敗や成功からはもちろん、他者の失敗や成功からも学びを得る。
他方、当事者意識のないひとは、自身の失敗や成功からすらも学びを得ない。だから同じ失敗を繰り返す。
だから当事者意識のないひとは、社会では通用しない。
一見なんとか通用しているようなひとがいたとしても、それは周りの甚大な労力に依る。

そういうひとに当事者意識がない理由は、適切な時に、適切な量のドーパミンが脳内にでていないことにある。
そういう仲間がいれば、周りが彼のドーパミンになってあげることが必要だ。
「なんで俺が、なんでわたしが、仲間とは言え、他者のドーパミンにならなきゃならないの？」
そう思うひとがいても当然だ。当然だが、いちど自身の足もとをクールに見てもらいたい。

たとえば、お金持ちや利益をあげている大企業がおさめてくれている税金のおかげで、私たちの暮らしに欠かせないインフラは整えられている。
また、私たちは健康な生命を維持するのに必要な栄養素のほとんどを、食べ物から摂取している。
私たちは他者の得意分野や特性によって生かされているのだ。
これがこの世の仕組みなのだから、適切な時に、適切な量のドーパミンが脳内にでていない仲間がいれば、私たちは彼のドーパミンになってあげて当然なのである。