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先日、お客様から、「トレーサビリティ強化の一環で、製品の部品にQRコードを印字したいんだけれど、テストに付き合ってくれるレーザーマーカーのメーカーさんを教えてよ」とご相談をいただきました。
早速メーカー同行し、ヒアリング。お客様は、「レーザーでQRコードを印字したあと、ワークに表面処理をするから、印字が消えないように、それなりの出力でレーザー刻印しなきゃならないんだ。でも出力が高過ぎると印字に時間がかかり過ぎるんだよなあ」とのこと。早速デモ機をお客様のところに持ち込み、表面処理後も印字が消えない最低出力を探すテストを行いました。デモ機で鋳物部品や鉄製部品にQRコードを何十種類もの出力値でレーザー刻印し、それらを熱処理や高周波処理した後、スマホを使って読み取れるかのテストを行いました。四ヶ月にわたるテストの結果、表面処理後も印字が消えずに、一ワーク当たり4秒でレーザー刻印出来る最低出力値を見つけることに成功しました。
「レーザーの最低出力値に目処がついたから、今度はスマホではなくて、本格的なQRコードリーダーでテストしてくれないかな」 とのご依頼に対しては、こちらでコンパクトで軽量なQRコードリーダーを選定し、それを使った読み取りテストを行い、これにも成功いたしました。「レーザーマーカーの遮光カバーの製作や、レーザーマーカーに部品をセットする際に必要な治具の製作もお願い出来るかな」というご依頼もいただくことが出来、レーザーマーカー一台、QRコードリーダー一台、遮光カバー、治具を一式で受注いたしました。
お客様のトレーサビリティ強化の一環として初導入されたレーザーマーカー初号機は今、レーザー刻印前の部品を、その製造ラインからレーザーマーカーにセットするまでを自動化する計画が進行中です。