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先日、お客様から、「工作機械周りに集塵装置が6台あるんだけど、それを改善したいんだ。何がしたいかと言うと、吸い込み風量を上げたいんだよ」とご相談をいただきました。その集塵装置は当社が納入したものではありませんでした。現場を見させてもらうと、集塵装置の吸い込みフード口部に隙間が出来ていました。理由をお尋ねすると、「機械の振動でフードが下がっていって、フード口部がワークに接触してしまうんだよ」とのこと。集塵装置の設置だけでなく、ダクト取付工事も出来るパートナーとの同行を組み、現場確認を行いました。
集塵装置側の吸い込み風量を測定したところ、現状の風量がお客様が思っておられたよりも大きく、これ以上風量を上げるとなると、既設の集塵装置より大型な装置になることをお伝えいたしました。お客様は、「風量を上げるなら集塵装置を更新するしかないと思っていたんだけれど、これ以上集塵装置にスペースを取ることは出来ないな」と、お困りのご様子。「吸い込みフードを新たに製作するのはどうですか? 現状の吸い込みフード口部の隙間が、集塵装置の能力通りの吸い込み風量が出ていない原因かも知れませんよ」とご提案いたしました。
次の週の同行では、簡単な図面をお持ちして、お客様に「フード口部をテーパ状にして、ワークと接触してしまった場合でも、フード口部が上下する仕様にしました」とご説明すると、ご納得いただき、「フード口部がワークに当たるとワークを傷つけてしまう恐れがあるから、口部の材質を鉄からゴムに変えて、見積りしてくれるかな」との見積依頼をいただきました。フード口部の四辺のうち三辺にゴムを貼ったフードの見積りをご提出後、フード製作と取付工事を1セット受注いたしました。
フード設置後、状況確認にお伺いしたところ、お客様からは、「きみたちの改善案通り、フード口部に隙間が生じなくなって、吸い込み風量が格段に上がったよ。残り5台ぶんも発注するよ」とのお言葉をいただくことが出来ました。