マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2020年11月(7/7)

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あたりまえだが立場上、人生や経営についてよくかんがえる。

五十年もにんげんをやっていると、ひとを見るとき、そのひとやそのひとの背景だけでなく、そのひとの運命や宿命みたいなものまで見てしまう。

たとえば、「あのうちは、女性が短命だな」とか、「あのかたのお父さんやおじいさんも事業を失敗してたんじゃなかったっけ」とか、「彼はたしかお父さんも賭け事がだいすきだったよな」とか、「アルコールがだいすきだったよな」とか。
世の中には、まじめで誠実なのに、認知症でもないのに、もの忘れが激しいがために、他者から不誠実きわまりない人間だと思われているひともいる。たとえば、そういうひとたちにも、運命や宿命みたいなものを見てしまうのだ。

そして、そういうひとたちもおなじ仲間として存在しているのが、会社だ。
100-1=0の法則の通り、そういうひとがひとりでもいれば、会社はそういう会社だ。つまり不誠実きわまりない会社だ。
そういうひとに運命や宿命があるように、そういうひとを雇用している会社にも、そういった運命や宿命があるにちがいないと確信する。

この現実世界で、この運命や宿命を乗り越えていくのが人生であり、経営だと、そんなことをよくかんがえている。