気になる人物の年表を見るのが好きだ。
その人物は何歳のときどれだけのことをしたのか。いまのじぶんと同い年のときなにをしていたのか。そのようなことに興味が尽きない。
当然ながら、同い年のときのその人物には、１００％ぼろ負けしている訳だが、その人物に近づいていることもある。

尊敬している方が４０歳から４５歳ぐらいのときの境地に、いま私は(現在５１歳の私は)近づきつつある。
その方が３０代後半の課長職の頃から知っているから、彼は私にとっての島耕作だ。

その方は明るくて潔くて私利私欲のない方で、(その方はもちろんみずから、じぶんは潔くて私利私欲がない、なんて言わない)、経営サイドから与えられる仕事の意味やミッションをじぶんで考え、愚直に仕事をされて来た方だ。

文句なんて聞いたこともないし、派閥もいっさいつくらない。トップオブナンバーツーが陥り勝ちな、権力をなんとなく傘に着たつまらない影響力もいっさいまとわなかったその方は、 たぶんそれなりに孤独であっただろう。
しかしながら最後は、真のトップオブナンバーツーの地位にまで登り詰めたのだ。