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じぶんが話す内容を強調したいようなとき、ついつい私たち日本人が使いがちなのが、次の「 」内の言葉だ。
若者なら「超」とか「ヤバイ」、社会人になると「逆に」とか「俺から言わせれば」 などだ。
社会人になって公共の場で、「超」とか「ヤバイ」を使うような幼いひとはあまりいない。
しかし、 社会人のなかにも公共の場で、 話したい内容を強調したいがために、「逆に」を使うひとはいる。
逆ではない内容の話をしているにも関わらず、彼らは話を強調したいがために、「逆に」を使う。
たとえば、「仕様の面ではかなり御社の要望に応えられそうなのですが、逆にこれからかなりの大型連休がありますが、納期の面でなにかご要望はありませんか?」みたいな感じで使う「逆に」だ。
聞くひとによっては、「あれ? なにが逆? え? え?」となってしまって、そこに引っ掛かってしまい、話し手が強調したい内容などひとつも頭のなかに入っていかない。
逆でもない内容の話をする際、話を強調したいという理由で「逆に」を使っても意味がないのである。
ほかに、公共の場で使って意味がないのが、 「俺から言わせれば」だ。
この「俺から言わせれば」を使うと、話し手がどれだけ深くて役に立つ素晴らしい内容の話をしようが、その内容は陳腐化してしまう。
大ファンの作家の講演会で、作家が「俺から言わせれば」と言っているのを聞いても、聞き手は話の内容を陳腐には感じない。
大ファンの作家の講演会に聞きに行っているのは 、聞き手本人の意志だからだ。
しかしながら私たちが、私たちの大ファンにお話しをする機会などまずない。
私たちが、私たちのファンでもない人々に語りかけるとき、「俺から言わせれば」という言葉を使って、個人的見解に聞こえてしまうような言い方で話をすると、その話は陳腐化の一途をたどる。
どれだけ話し手が深くて役に立つ素晴らしい内容の話をしようとも、だ。
これではもったいない。
公共の場で話すようなときには、「俺から言わせれば」ではなく、「一般的には」とか「会社が言っているように」だとか「当たり前の話だが」という言葉を使うといい。
このような公共的な言葉を使うと、 話の内容を強調したい話し手にはすこし物足りないかも知れないが、その内容は確実に聞き手に届く。
さいごに、話の内容を強調したいがために使う否定語にも気を付けて欲しい。
この否定語を、私自身、いつも失敗して使ってしまう。
たとえば、「そんなふうにしてたら必ず失敗するよ」だとか「このままだとうまくいくはずがないよ」という具合の否定語だ。
話を強調した気になっているのは否定語を使って話をしている私だけで、聞き手には案外、私の強調したいことなど伝わっていないことが多い。