マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2014年11月

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世間一般的にもよく言われているし、私たちの会社でも極力心掛けていることだが、部下に教育・指導するときは、その都度、その目的も言って聞かせるべきだ。

何故、部下に教育・指導するとき、その都度、その目的を言って聞かせるべきなのか?

その目的を言わずに、たとえば挨拶について、部下に教育・指導したとしよう。

挨拶について、その目的を言わずに教育・指導すると、上司は部下に、「挨拶ぐらいちゃんと出来なかったら、営業に出たとき、お客様から気味悪がられて嫌われてしまうぞ!」、多分そんなふうに教育・指導してしまうのではないか。

こんな教育・指導では、こうしなかったらこんな悲劇が待っているぞ的な教育・指導では、部下にトラウマを与えてしまうだけだ。

一方で、挨拶について、その目的を言って聞かせてやる教育・指導は、こんなふうになるのではないか。

「挨拶はちゃんとしろよ。ちゃんと挨拶するだけで、お客様からちゃんとした奴だって思われるからな。営業はまず、お客様に安心してもらうことがスタートだからな。」

その目的を言わずに教育・指導すると、こんな悲劇が待っているぞ的な教育・指導になってしまうが、目的を言って聞かせてやる教育・指導はそうはならない。

そもそも上司が部下に教育・指導するのは、その部下に成功してもらいたいからだ。成功してもらうためにする教育・指導が、部下にトラウマを与えているようでは意味がない。

部下に教育・指導するときは、その都度、その目的も言って聞かせ、成功に導いてあげるべきなのだ。

しかしながら私たち凡人は、ついつい、こんな悲劇が待っているぞ的な教育・指導をしてしまう。

私たち教育・指導する側が教育者・指導者として成長してゆくことが、部下に教育・指導する際にあたって、もっとも大切なことであることに疑う余地はない。