マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2019年3月(7/8)

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昔話だが、ある役職者に直属の部下が、「仕事の取り方が分かりません。同行してください」と頼んでいた。
その役職者は、「そんなのはまだ、私の出番じゃない」と、気味の悪い笑みを浮かべて胸を張っていた。
彼は数年後、とうとうなんの出番もなく会社を去っていった。

私たち役職者は、大物ぶってはならない。空威張りしてはならない。
たとえ今は後方で陣形を支えていようと、いつでも最前線に飛び込む。これが出来ないようでは、係長を含めて係長以上の役職を務めるのは無理だ。

私にも、直属の上司を越えて社員が相談に来るようなことがある。
私は先の昔話を反面教師として思い出す。
「知ってしまった以上は、動かざるをえない」と決断し、私はその相談ごとにおもいっきり頭や心や体で飛び込む。

それは私の流儀というより、昔みたいな気味の悪い会社へなど二度と後戻りしたくないという決意だ。
その決意を同じくできない者は、私たちの会社では役職者になれない。
だから私たちの会社の役職者は、部下が困っていたら、「知ってしまった以上は、動かざるをえない」と決断し、部下の相談ごとにおもいっきり頭や心や体で飛び込む。