マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2018年12月(1/2)

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経験上、手っ取り早く売上を上げたいならば、セールスを10人雇えばいい。
この10人は、仕事ができなくてもいい。気の利かない、マイペースなひとでもいい。後ろ向きで向上心のないひとでもいいし、他者を責めてばっかりのひとでもかまわない。
しかしながら、こんなひとでもセールスとして外に出したら、月400万ぐらいの売上なら上げてこられる。月400万ということは年4800万。こんなひとでも10人いれば年間約5億の売上になる。
手っ取り早く5億ぐらい売上を上げたいのなら、どんなひとでもいいからセールスを10人雇えばいいのだ。

ところでこれは売上だけのお話だ。
利益から見ると、こんな10人を雇うと、会社は赤字だ。
こんなセールスなら年収は380万ぐらいで済むだろうが、これに会社負担の社会保険料が年収の17、8パーセントかかってくる。
交通費もケータイ代も、ユニフォーム代も、机も買わなければならないし、パソコンも一台いる。社有車も一人一台いるだろうし、それにはガソリン代も高速代もかかってくる。
また、10人のセールスをいっぺんに雇ったんだから、営業アシスタントも3、4人雇わねばならない。当たり前のお話だが、この方たちにも社会保険料がかかってくるし、交通費や机、パソコン、電話、ユニフォームがいる。年収380万のセールスを雇うと、ざっと足していくと実質、一人当たり年620万ぐらいのコストがかかるのだ。
だが、年間4800万の売上では、利益は年620万もない。つまり赤字だ。

私たちの会社には、このようなセールス10人も、このような売上5億もいらない。絶対にいらない。
私たちは用心深く採用活動をし、まず私たち自身がぶれることのないように精進し、次に新入社員が自身の成長を楽しんでいくことの出来る会社にしていく。