本間社長のお言葉

昨年１１月に締めた２０１５年の業績は、連結売上高が前年対比で若干ではあるが増収・増益となった。海外では、中国経済の減少があったものの、北米の好調な経済のおかげで増収を確保できた。国内では、自動車分野の低迷、特に軸受の売上の減少、それに加え設備投資が谷間にあったため減収であった。
“不二越”は２０２０年までに現状の売上規模の倍、連結売上４０００億円を実現させる。その為に、中長期で売上拡大が見込まれるロボット事業に経営資源を重点的に投入し、ロボット事業を大幅に強化する。“不二越”はロボットを核にした総合機械メーカーになる。工具・軸受・マテリアルに対しても製造原価を徹底的に引き下げていく。また、工具は超硬ドリルとタップの生産能力を増強し、軸受は自動調心コロ軸受の改良品を発売する。油圧は省エネ性能をより高めたインバーターユニットを、マテリアルは自動車産機部品の耐食・耐熱製品を拡充する。
“不二越”は、『日本で売れない物は海外でも売れない』、『日本で作れない物は海外でも作れない』と考えている。このことを頭に置いて、“不二越”は今後もグローバル展開していく。